直島を語る上で絶対に外せないのが地中美術館だ。建物全体が地中に埋め込まれ、瀬戸内の美しい景観を損なわないよう設計されたこの美術館は、何年経っても色あせない圧倒的な存在感を放っている。
クロード・モネの『睡蓮』が飾られた展示室では、靴を脱ぎ、白い大理石の床を踏みしめながら作品と対話する。天井の開口部から注ぐ光は、季節や刻一刻と変化する天候、さらには時刻によってその表情を変える。雨の日に訪れた者だけが味わえるしっとりとした情緒や、快晴の正午に見られる鮮烈な光のシャワーなど、一期一会の鑑賞体験がそこにはある。