2000年代後半、お茶の間のテレビ画面は連日のようにその甘い逸品を映し出していた。きっかけの一端を担ったのは、日本テレビ系列の人気番組『秘密のケンミンSHOW』をはじめとするバラエティや情報番組の数々だ。タレント自らが自社製品の魅力を熱弁し、スタジオの出演者がその口どけに驚嘆する映像は、視聴者の購買意欲を強烈に刺激した。
さらにフジテレビなどの主要局でも情報番組やバラエティで特集が組まれ、話題性は爆発的に拡大する。当時、芸能人が自身の牧場で開発した商品というストーリー性は、マスメディアにとって格好のコンテンツだった。過熱する報道がさらなる飢餓感を呼び、手に入らないこと自体がプレミアム価値を生み出すという好循環が形成されたのである。