長嶋仁子氏の経歴を語る上で欠かせないのが、結婚前に築き上げた驚異的な実績だ。鹿児島県出身の彼女は、上京後に銀座の高級クラブ『サロン・ド・慎太郎』などでホステスとして働き、その比類なき気配りと気品、そして洗練された会話術で瞬く間にトップの座へ上り詰めた。単なる夜の街の有名人にとどまらず、政財界や芸能界のVIPたちから絶大な信頼を獲得していたという。
ふたりの出会いは1990年代後半。現役引退後、タレントとしての模索期にあった一茂と出会った仁子氏は、1999年に挙式。結婚を機に彼女は夜の街を去り、夫の個人事務所「有限会社オフィス一茂」の代表取締役社長へと電撃転身を果たした。水商売で培った鋭い観察眼と人間洞察力、そしてシビアな損益計算の感覚は、そのままタレント・長嶋一茂のブランディング戦略へと注ぎ込まれることとなったのだ。