主人公・立花喜久雄を演じる吉沢亮と、そのライバルであり良き理解者でもある大垣俊介役の横浜流星。二人が背負うプレッシャーは計り知れない。特に女形という至高の美を体現しなければならない吉沢は、1年以上前から日舞と歌舞伎の稽古に没頭。指先の繊細な動き一つから、女形の骨格を感じさせる立ち振る舞いに至るまで、徹底的な身体改造を行った。
未発表の裏話として、吉沢は稽古中に爪が割れ、足の皮が剥けながらも「喜久雄の痛みに比べれば何でもない」と稽古を止めなかったという。一方の横浜流星も、名門の御曹司としての気品と血筋の重圧を表現するため、声のトーンから目線の揺らぎに至るまで細部を削り出した。稽古場では互いに一歩も引かない真剣勝負が繰り広げられ、立ち会った歌舞伎関係者をも唸らせたという。