「朝生」を語る上で欠かせないのが、ジャーナリスト・田原総一朗氏の存在です。番組開始当初から「ちょっと待って!」「あなたね、それは違うよ!」とパネラーの発言に割って入り、予定調和を破壊するアグレッシブな司会進行で知られてきました。
90代に突入した現在、インタビューや特番の手記において田原氏は「僕は死ぬまでジャーナリストでありたい。テレビで本音をぶつけ合わせる場所を守ることが僕の使命」と語り、今なお現場に立ち続けています。往年に比べれば声のかすれや発言のテンポに変化は見られるものの、政局の急所や権力構造の本質を突く質問の鋭さは健在です。
現在の放送では、かつて初代サブ司会を務めた渡辺宜嗣アナウンサーや下平さやかアナウンサーら実力派アナウンサー陣が田原氏の脇をガッチリと固めています。田原氏の直感的な問題提起を的確にフォローし、議論の交通整理を迅速に行うことで、老練なジャーナリズムとスムーズな進行が共存する新しいグルーヴが生み出されています。