「何度やっても真ん中で割れてしまう」――そんな悩みを解決する裏ワザが存在する。最大の鍵は、ピンの刺し方と余白の処理順序にある。ピンは垂直に突き刺すのではなく、浅い角度で倒しながら外枠の溝を「点で押す」のではなく「線でなぞる」ように微振動を与えるのがコツだ。集中荷重がかかると一気に亀裂が走るため、決して焦ってはいけない。
裏技として知られるのが、手の熱や微量の湿気を利用する方法だ。指先で板を温めて生地の粘りをわずかに引き出したり、ピンの先端にほんの少し息を吹きかけて湿らせることで、削り出す際の衝撃による割れを防ぐことができる。ただし湿ませすぎると生地が溶けて型崩れするため、塩梅が見極めのポイントとなる。
難易度別の攻略も重要だ。初心者向けの「ウサギ」や「チューリップ」は直線の輪郭が多く、外周を大まかに割ってから細部へ攻めるのが鉄則だ。一方で上級者向けの「傘」や「錨(いかり)」は、柄や曲線の細い部分にストレスが集中しやすい。最も折れやすい「難所」を中盤に手をつけるのではなく、周りの余白を極限まで薄く削り落としてから最後に切り離すのが、成功率を劇的に跳ね上げるプロの技術である。