吐瀉物が付着した衣類や布団の処理には、厳格なプロトコルが存在する。厚生労働省が定めるノロウイルス感染症対策ガイドラインに準拠した、応急処置・衛生消毒の具体的なステップを以下に整理した。
まず第一に、使い捨てのマスクと手袋、できればガウンやビニールエプロンを装着する。次に、ペーパータオル等で固形物を外側から内側へ向かって静かにぬぐい取り、二重にしたポリ袋へ密閉して破棄する。この際、決して擦り込んで拭いてはならない。繊維の奧へ汚物を押し込んでしまうからだ。
汚物を取り除いた衣類は、バケツやたらいで水洗いしたのち、前述の次亜塩素酸ナトリウム希釈液(0.1%)に約30分間漬け置きする。消毒が終わったら十分にすすぎ、最後に通常通り洗濯機で洗浄する。布団など水洗いが難しい大型寝具の場合は、汚物を取り除いた後、85度以上の熱湯を静かに注ぎ込むか、高温のスチームアイロンを約2分間以上当てる手法が有効だ。