テレビや映像の世界においても、四国の言葉は時代を超えて観客の心を揺さぶり続けてきた。NHK大河ドラマ『龍馬伝』では、登場人物たちが交わす骨太な土佐言葉がドラマ全体に圧倒的な躍動感とリアリティをもたらした。劇中で発せられる一言ひとことの重みは、標準語では決して再現できない熱量を帯びていた。
また、スペシャルドラマ『坂の上の雲』においても、松山を舞台とした伊予言葉の穏やかな響きが、激動の明治を生き抜いた若者たちの人間ドラマを静かに、かつ深く彩った。指導を受けた俳優たちが体現した真迫の方言表現は、単なる地方のアクセントにとどまらず、登場人物の魂そのものを表現する強力なツールとして機能していたのだ。