白黒イラストにおける最大の醍醐味の一つが、スーパーサイヤ人への変身シーンの模写です。金色の発光現象を白黒の紙面でどのように表現するのか、そこには鳥山作画ならではの独創的な工夫が詰まっています。
金髪に輝くスーパーサイヤ人の頭髪は、あえてトーンを貼らず「完全な白抜き」にし、毛束の落ち影にシャープな黒ベタや斜線(カケアミ)を添えることで強い光を表現します。髪が発光しているため、額や肩、首筋には鋭角な影が落ち、これが全身の立体感を劇的に引き立てます。
破れた道着の繊維感や、戦闘によって刻まれた擦り傷を描き込む際は、細いペン先を素早く払うように動かすのがポイントです。影を均一に塗るのではなく、光源の位置(通常は気の発光を意識して斜め上または全身の中心)を一貫させることで、静止画でありながら爆発的なエネルギーを感じさせる仕上がりになります。