近年の大気循環において避けて通れないのが、熱帯太平洋の海面水温の変動です。数か月前まで続いていたエルニーニョ現象の終息に伴い、今夏は徐々にラニーニャ現象へと移行する過渡期にあたると見られています。この二つの海象変動が引き起こす大気への影響は極めて複雑です。
専門家による異常気象解説によれば、ラニーニャ傾向への移行期には西太平洋の海面水温が上昇し、積乱雲の発達が活発化します。その結果、日本付近への太平洋高気圧の張り出しが強まり、猛暑に拍車をかけるメカニズムが働くのです。大気の急激な変化は雷雨や局地的なゲリラ豪雨を引き起こす要因にもなり得ます。