退所後の生活は決して甘いものではなかった。家賃や生活費を稼ぐためにアルバイトを掛け持ちし、明日の食費にも困るような極貧生活を経験。病気になっても看病してくれる家族はおらず、精神的な孤立感は肉体的な困窮以上に彼を追い詰めた。そんな過酷な環境の中で、彼は独力で道を切り拓き、芸能界という厳しくも夢のある世界へと飛び込んでいく。
特撮ヒーローとしてのブレイクを果たした後も、「施設出身」という過去を明かすべきか否か長年悩み続けたという。世間からの偏見やステレオタイプに対する恐怖があったからだ。だが、自分と同じように孤立無援の状態で社会に放り出される若者たちのニュースを見るたび、彼の心の中に強い使命感が芽生えていった。