三軒茶屋のカフェシーンを語る上で欠かせないのが、歴史の積層を感じさせる空間デザインだ。築60年を超える元・豆腐店や、昭和の居酒屋をそのまま居抜きでリノベーションした店舗が、若きクリエイターの手によって新しい生命を吹き込まれている。
鴨居(かもい)や柱の傷をあえてそのまま残し、そこに北欧ヴィンテージの家具や現代アートを配置するセンス。新旧の要素が不協和音を起こすことなく、独特の落ち着きを醸し出す。畳敷きの小上がりでエスプレッソを味わうという、ここ三茶でしか成立しない体験が、外国人旅行者や若者の心を掴んでいる。