誰もが羨むプライベートクラブだが、その扉を開くためのハードルは極めて高い。実態はどうなっているのか。
まず立ちはだかるのが、極めて厳格な審査基準だ。多くの名門クラブでは、単に数千万円単位の入会金や年会費を支払える資産力があるだけでは門前払いを食らう。既存会員からの複数名の推薦状が必須条件であり、ときには推薦人のクラブ内での序列や在籍年数までもが問われる。バックグラウンドチェックには数ヶ月から1年以上の歳月が費やされることも珍しくない。
無事に入会を果たした後も、空間の美学を守るためのコードが徹底される。スマートカジュアルを基本としながらも、ショートパンツやビーチサンダル、過度な露出は厳禁。何より徹底されているのが「写真撮影の禁止」と「プライバシーの厳守」だ。スマートフォンのカメラにシールを貼ることが義務付けられるクラブも多く、SNSへの投稿は即座の除名対象となり得る。外部の視線から完全に遮断されているからこそ、会員たちは仮面を脱ぎ捨て、心置きなく交流を深めることができるのだ。