ボートマッチの起源は、1980年代後半まで遡る。1989年にオランダで開発された「StemWijzer(ステムワイザー)」がその先駆けであり、当時は紙媒体の教材としてスタートした。これがインターネットの普及とともにデジタル化され、ヨーロッパ全域で「投票支援サービス(VAA)」として爆発的に広まった歴史を持つ。
日本国内でこの手法が本格的に知られるようになったのは2000年代後半のことだ。東京大学の谷口将紀教授(政治学)らの研究グループと毎日新聞社が共同で開発したデジタル政党相性診断システム「えらぼーと」など、先進的な試みが皮切りとなった。難解な政策課題を一般の有権者にわかりやすく噛み砕き、中立な立場で選択肢を示すアプローチは、日本の選挙報道に新しい風を吹き込んだ。