平成のギャル文化と食をテーマに、橋本環奈が主演を務めた『おむすび』もまた、現代の朝ドラが直面する課題を色濃く反映した作品となった。圧倒的な知名度と好感度を誇る橋本環奈を起用したことで大きな注目を集めたが、リアルタイムの世帯視聴率は厳しい戦いを強いられた。
『おむすび』が挑んだのは、伝統的な「苦難を乗り越える歴史劇」ではなく、平成という身近な時代を背景にした日常系のドラマ性だった。ポップで親しみやすい世界観は若い世代を中心に受容された一方で、従来のシニア層を中心とする朝ドラファンからは「展開が緩やかすぎる」といった評価も聞かれた。世代間によるニーズの乖離が、そのまま世帯視聴率という指標に跳ね返った典型例と言える。