桓武天皇の時代、伊勢神宮から飛来した巨大な烏がもたらしたという幻想的な伝承――。それが、平家の至宝として語り継がれるルーツである。平貞盛が平将門の乱を鎮圧する際に授けられたとされ、以来、平家の家運を象徴する守り刀として代々重宝されてきた。
壇ノ浦の戦いにおいて平家が一門もろとも滅亡した際、この名刀もまた海底へと沈んだという説が長らく囁かれてきた。しかし、歴史の裏側に隠された記録によれば、密かに伊勢氏の手へと渡り、数百年もの時を超えて現代まで受け継がれていたという。単なる武具を超えた権威の象徴としての歩みは、まさにドラマそのものだ。