かつて假屋崎氏といえば、東京・表参道の一等地に建てた総工費十数億円とも称される地下1階・地上3階建ての大豪邸が代名詞でした。最高級クリスタルのシャンデリアが輝き、自身の美意識を余すところなく注ぎ込んだその城を手放すと発表した際、世間には大きな衝撃が走りました。
売却を決断した決定的な理由は、「人生の後半を見据えた断捨離(終活)」と「暮らしのダウンサイジング」にありました。広大すぎる豪邸は維持管理の負担や固定資産税が莫大であり、年齢を重ねるにつれて「もっと自然が近く、手入れの行き届く心地よい空間で暮らしたい」という思いが強くなったと明かしています。さらに、生活様式が大きく変化したコロナ禍を機に、都心に縛られる必然性を見つめ直したことも強い後押しとなりました。
拠点を移した先は、四季折々の風情が色濃く残る古都・鎌倉です。緑豊かな庭園を備えた邸宅を構え、自らの手で草木や花々を育てる生活へと舵を切りました。さらに、避暑地として名高い軽井沢にも拠点を持ち、夏場を中心に澄んだ空気の中で創作に没頭するなど、都市の喧騒から離れた豊かな二拠点生活を確立させています。