旧車會が多くの大人を惹きつける最大の要因は、希少価値の高いビンテージバイクの魅力と、卓越したマシンコントロールの文化にあります。
代表的な人気車種として知られるのが、ホンダのCBX400FやスズキのGS400、カワサキのZ400FXなどです。これらの車両は製造から40年以上が経過しており、状態の良い個体は中古車市場で300万円から1,000万円以上の高値で取引されるコレクターズアイテムとなっています。ピカピカに磨き上げられた車体に、当時物の貴重なカスタムパーツを組み込むこと自体が大人の贅沢なステータスとなっているのです。
さらに旧車會文化を語る上で欠かせないのが「コール」と呼ばれる排気音のリズム演奏技術です。右手のスロットルワークと左手のクラッチ操作をミリ単位で連動させ、マフラーからリズミカルな連続音を奏でる技術はファンの間で極めて高度な技芸とされています。
中でも突出したリズム感とテクニックを持つ奏者は「音職人」と呼ばれ、愛好家の間ではカリスマ的な人気を誇ります。クローズドサーキットで開催されるイベントではコール大会が実施されるなど、一種のモータースポーツ的な競技として熱狂的な支持を集めています。