世間を騒がせた初任給の格段な引き上げ。その真の狙いはどこにあるのか。単なるインフレ対応や新卒採用のポーズではない。
背景にあるのは、世界中で激化する優秀な人材の奪い合いだ。欧米企業と同等、あるいはそれ以上の報酬を用意しなければ、グローバル市場で戦えるトップクラスの才能を獲得することはできない。同社が提示した初任給の改定額は、従来の日本企業の枠組みを完全に打破するものだった。
「高い報酬を与えるからには、それに見合う世界水準のアウトプットを求める」。この明確な成果主義のメッセージは、新入社員たちにプロフェッショナルとしての自覚を否応なく促している。