劇団四季出身の池辺愛と、ミュージカル舞台で実力を磨いていた辺見まどかの二人が結成したお笑いコンビが「モエヤン」だ。名門事務所である浅井企画に所属した二人は、当初ミュージカル仕込みの高い表現力と歌唱力を持ち味にしていた。しかし、当時の過酷な芸能界で確固たるポジションを築くのは容易ではなく、正統派のコントだけではなかなか大きなブレイクのチャンスを掴めずにいた。
そんな中で起死回生の一手として考案されたのが、あの伝説のギャグ「ヌーブラヤッホー」だった。女性下着のヌーブラを胸に貼り付け、真っ赤な全身タイツで「ヤッホー」と叫びながら舞い踊る突拍子もないスタイルは、当初事務所内でも賛否両論を呼んだという。だが、二人の圧倒的な度胸とキレのある動きが合わさることで、唯一無二の爆発力を持つショートネタへと昇華したのだった。