ハイエロファントグリーンの最大の特徴は、一般的な人型スタンドの常識を覆す身体の「紐状(触手状)」への分解・伸長能力です。肉体をロープのように細く解くことで、鍵穴や換気口などの極小の隙間をすり抜け、遠く離れた敵を音もなく索敵・拘束することが可能です。
名前の由来である「法皇の緑」の元ネタは、タロットカードの大アルカナ5番目「The Hierophant(教皇/法皇)」。このカードは「教え」「精神的な結合」「調和」「導き」を象徴しており、理性的で礼儀正しく、他者の心理を冷静に読み解く花京院典明のパーソナリティと深く合致しています。荒木飛呂彦氏が公式画集やインタビューで語っている通り、緑(グリーン)というカラーリングは、静穏さと同時にエメラルドの宝石のような硬質かつ神秘的なイメージを体現しています。
代表的な特殊能力の一つが、相手の体内に入り込んで肉体を操る「人型操縦(体内潜入)」です。初登場時の学校の医務室で養護教諭を操ったシーンに代表されるように、本来は冷徹な暗殺にも使える極めて危険な特性を秘めています。さらに、触手を周囲一帯に張り巡らせることで、わずかな振動や空気の動きを感知するセンサーとしても機能します。