撮影現場の緊張感は異様なほど高かったという。頑固で皮肉屋の妹サラを演じたベティ・デイヴィスと、視力を失いつつある心優しい姉リビーを演じたリリアン・ギッシュ。ハリウッドの歴史そのものと言える二人は、演技論や現場での振る舞いを巡って互いに一歩も引かない対立を見せた。
撮影中、ベティ・デイヴィスはリリアン・ギッシュの演技手法を「古くさいサイレント時代の遺物」と厳しく批判し、一方でリリアン・ギッシュは静かな立ち振る舞いで誇り高く応じた。だが、この息詰まるようなプライドの衝突こそが、劇中における姉妹の長年の葛藤と切ない絆に、圧倒的なリアルさと熱量をもたらしたことは誰の目にも明らかだ。