彼女の音楽的功績を振り返る上で、日本デビューの衝撃を外すことはできない。1971年、東芝EMIからリリースされたデビュー曲『雨の御堂筋』は、オリコンチャートで9週連続1位を記録する大ヒットとなった。エネルギッシュなリズムとハスキーな歌声は、従来の歌謡曲の枠組みを打ち破り、同年の日本レコード大賞で新人賞を獲得した。
そして1980年代、彼女の代表作として時代を超えて愛されることになる名曲『ラヴ・イズ・オーヴァー』が生まれた。当初はB面曲として発表されたこの楽曲だったが、有線放送やラジオを通じてじわじわと人気が浸透。切なくも力強い大人のバラードとして爆発的なロングヒットを記録した。別れの悲しみを抱えながらも相手の幸せを願う歌詞と、感情を揺さぶるボーカルは、日本のソウルミュージックとして不滅の輝きを放っている。