「中身を見るまでは死ねない」とまで子どもたちに言わしめたアイテムがある。1969年の登場以来、幾度となくモデルチェンジを繰り返してきた「おもちゃのカンヅメ」だ。初代の「まんがのカンヅメ」から始まり、「くるくるカンヅメ」「たまご型」「宇宙缶」「開かずのカンヅメ」、そしてギミック満載の現代版に至るまで、その進化は常に時代の最新技術と遊び心を映し出す鏡であり続けてきた。
歴代のカンヅメを振り返ると、時代ごとに玩具の設計思想が劇的に変化していることが手に取るようにわかる。初期の手動式ルーレットや小型望遠鏡といったアナログな驚きから、電子音やパズルロック機構を組み込んだハイテク仕様へ。決して一般販売されることのない「当選者だけの特権」という絶対的な非売品構造が、コレクターたちの所有欲を半世紀にわたって刺激し続けている。