『Sho-Comi』連載当時、毎号のように読者アンケート首位を独走していた『好きです鈴木くん!!』。なぜこれほどまでに読者の心を揺さぶり続けたのか、その理由は作者・池山田剛先生ならではの「感情のダイナミズム」を描き出す圧倒的な筆力にあります。
ファンの間で今なお語り草となっている名シーンといえば、中学時代の「屋上でのファーストキス」、豪雨の中での別れ、そして高校編における「劇中劇を通じた記憶のフラッシュバック」です。特に、折原爽歌として輝の前に現れながらも記憶を失っていた爽歌が、舞台上で輝の言葉を受けて涙を流し、すべての記憶を取り戻す場面は、少女漫画史に残るカタルシスを生み出しました。
SNSやレビューサイトに寄せられた長年の感想を見ても、その熱量は衰えを知りません。
「中学編のピュアな胸キュンから一転、高校編の怒涛のシリアス展開に毎月涙が止まらなかった」「爽歌と輝の運命的な愛も素晴らしいけれど、報われない片想いから始まった忍とちひろが幸せを掴むプロセスに一番感情移入した」といった声が多数を占めています。少年漫画顔負けの熱いバスケ描写と、少女漫画特有の繊細な心理描写が高次元で融合した稀有な傑作です。