徳川将軍家の正統な後継者である「徳川宗家」。その舵取りを担う人物が、2026年元日に第19代当主に就任した徳川家広(いえひろ)氏です。静岡市の久能山東照宮で執り行われた「継承式」は、約60年ぶりの代替わりとして大きな話題を呼びました。
徳川家広氏は1965年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、米国ミシガン大学大学院で経済学修士、コロンビア大学大学院で国際関係論修士を取得した国際派のエコノミスト・翻訳家です。ジョージ・ソロス氏の著作翻訳など数多くの実績を持ち、経済評論家や作家としてメディア出演も精力的にこなしています。
父である第18代当主・徳川恒孝(つねなり)氏は、大手海運会社「日本郵船」の副社長を務めた筋金入りの企業人でした。恒孝氏は退任後、貴重な伝来の重宝を散逸させず未来へ伝えるため公益財団法人徳川記念財団を設立し、初代理事長として文化振興に身を捧げました。家広氏もその遺志を継ぎ、執筆活動や講演活動を通じて、現代社会における歴史文化の重要性を発信し続けています。
「将軍家の末裔」という看板に甘えることなく、自らの頭脳と国際感覚でキャリアを築き上げてきた姿勢は、まさに実力主義の現代を生きるリーダー像そのものです。