なぜ彼女たちはマイクを置いたのか。その裏には、グループの生みの親であり精神的支配者でもあった元精神科医のプロデューサー、イワン・シャポヴァロフの存在があった。彼は過激なスキャンダルやメディアの混乱を演出し、世界的な話題性を獲得する「炎上商法」の天才だった。
関係者の後年の証言によれば、ボイコットは少女たちの気まぐれではなく、イワン・シャポヴァロフが裏で出した冷酷な指示によるものだったという。日本の生放送という逃げ場のないステージでドタキャンを起こせば、世界中のニュースになる。そう踏んだプロデューサーの計算だった。しかし、この過激すぎる賭けは結果として、彼女たちの日本市場における寿命を縮める致命傷となった。