今回判明した最大のポイントは、撮影用のミニチュア模型やクリーチャー造形が前作と比べて「物理的に拡大されている」という事実だ。山崎貴監督が率いるVFXチームは、デジタル合成だけに依存するのではなく、実物大の質感をカメラに収める手法を選択した。造形物が大型化された理由は単純な見栄えの問題ではない。レンズを通した際の光学的な歪みや影の落ち方を、本物の物理法則に近づけるための計算し尽くされた戦略だ。
スタジオ関係者は語る。「カメラを数センチ寄せたときのテクスチャの迫力が根本から異なる。デジタルCGを上乗せする際にも、ベースとなる実物モデルのスケール感が大きければ大きいほど、光の回込みや微小な表面の凹凸がリアルに再現できる」。監督のこの執念とも言える造形へのこだわりが、劇中の圧倒的な存在感を生み出している。