だが、独自の道を歩むプロセスは決して甘い花道ばかりではない。組織の庇護を離れた瞬間に突きつけられるのは、すべての決定と結果に対する「全責任」という重圧だ。上司も同僚もいない環境では、自己管理能力の欠如が即座にビジネスの破綻を意味する。
「最初の3ヶ月は、孤独感で夜も眠れなかった」と振り返る元大手証券会社のコンサルタントは、独立初期の過酷な現実を語る。収入の変動性、社会的な信用の再構築、そして何より自分自身を律し続ける精神的スタミナ。自由と引き換えに背負うコストの大きさを理解した者だけが、一過性のブームに終わらず長期的な生き残りを果たしているのも紛れもない事実である。