支払いは完全キャッシュレスに対応しており、会計時の割り勘もスマホ一つで完結する。スマートだ。だが、店内の雰囲気はどこまでも泥臭く、人間味に満ちている。隣の席のグループと自然に会話が始まり、いつの間にか一緒に乾杯しているような、かつての居酒屋が持っていた「社交場」としての機能がここには残っている。
店長は語る。「私たちはただお酒と食事を提供する場所ではなく、明日への活力を充電する場所でありたい」。その言葉通り、店を出る客たちの表情は一様に明るく、足取りも軽い。デジタルで完結する人間関係が増えた現代だからこそ、こうしたリアルな温度感のある空間が求められているのだろう。