新潟県魚沼地方で生まれ育った渡辺謙が、いかにして猛虎の虜となったのか。幼少期、周囲の多くが読売ジャイアンツに熱狂するなかで、あえて険しい道を進む阪神タイガースに心を奪われた。土にまみれ、泥臭く白球を追うプレースタイル。一筋縄ではいかないチームの泥臭さに、少年時代の彼は己の魂を投影したのだ。
2026年最新の取材でも、彼の虎党としての熱量は増すばかりだ。「どんなに遠く離れていても、タイガースのイニングスコア一つでその日の気分が決まってしまう」。そう語る笑顔には、ハリウッドの大スターとしての重圧は一切ない。幼少期の原点から続くこの情熱は、苦難を乗り越えて世界へと羽ばたいた彼の俳優人生とも奇妙にシンクロしている。独占秘話として明かされたのは、自身の大病からの復帰期における阪神の戦いぶりだった。チームの粘り強い姿勢が、彼自身に生きる勇気を与え続けていたという。