名古屋の夜を語る上で欠かせないのが、かつて「エンリケ」の源氏名で全国にその名をとどろかせた小川えり氏の存在だ。彼女が打ち立てた桁外れの売上記録と、飾らない親しみやすいキャラクターは、従来のキャバクラにおけるキャスト像を根本から覆した。
その影響は現在の栄地区にも根強く残っている。単に店内で客を接待するだけでなく、SNSを通じて自身の日常や価値観を発信し、全国からファンを引き寄せる「インフルエンサー型キャスト」が現在の主流だ。ファンとの距離感を巧みに保ちつつ、個人のブランド価値を高める彼女たちの姿勢は、まさに現代のビジネスモデルそのものと言える。