彼女の人生が大きく動いたのは2019年9月のことでした。国内最大級のコンテスト「第1回ミス・ジャパン」日本大会において、応募総数約1万人の中から東京代表として見事に初代グランプリを獲得したのです。
審査の場で見せた堂々たるスピーチと、長年のチアダンスで鍛え上げられたしなやかなスタイル、そして知性あふれる立ち居振る舞いは、審査員から満場一致の評価を獲得しました。当時の特番インタビューや自著・手記で語られた「妹の存在に甘えることなく、自らの足で立つきっかけを掴みたかった」という率直な告白は、多くの同世代女性の共感を呼びました。
グランプリ獲得後、彼女は長年勤めた富士通を退社する決断を下します。会社員という安定した立場から、メディア露出や表現の世界へ飛び込むことに対しては慎重な議論もありましたが、チアスピリットを広く社会に届けるという明確な使命感を胸に、プロフェッショナルとしての新たな道を切り拓いていきました。