インターネットの地下世界で密かに行われる「レイプ依頼」は、自己の手を汚さずに第三者を使って特定の個人を攻撃させる凄惨な犯罪行為である。依頼者の動機は、私怨、ストーキングの果ての報復、あるいは理不尽な嫌がらせなど多岐にわたる。標的となった人物の氏名、勤務先、自宅住所、日々の行動パターンが詳細な個人情報として晒され、匿名の「実行役」が募集される構図だ。
実行役に提示される報酬は、暗号資産(仮想通貨)や電子マネーで支払われるケースが多く、互いの素性を知らぬまま犯罪行為が完結する構造が作られている。しかし、画面の向こうに隠れているつもりでも、法的な手網から逃れることは不可能だ。実際に手を下していなくとも、ネット上で襲撃を求めた依頼者は、加害行為の教唆や共同正犯として厳しく問われる。
警察の捜査手法も近年、急激な進化を遂げている。サイバー追跡技術の高度化により、匿名の通信経路や暗号資産の口座履歴が解明され、依頼者の特定と摘発が相次いでいる。自身が直接暴力を行使しなくても、重大な性犯罪の主謀者として重い刑罰を科される現実を直視しなければならない。