事態をさらに複雑にしているのが、配信プラットフォームの多様化だ。地上波放送だけでなく、タイムフリーやエリアフリーで聴取できるradikoの普及により、差し替えの波紋は全国のJRN系列局へも一瞬で広がった。エリアごとに異なるCMが差し替わる技術的仕組みの中で、差し替え漏れやタイムラグの発生を防ぐために現場は極度の緊張状態に置かれた。
この問題に対し、番組制作を仲介する広告代理店側はクライアントへの説明責任に追われることとなった。また、電波の公平な利用と放送倫理を監督する総務省の存在も無視できない。行政からの厳しい指導を恐れる放送局側は、従来以上に神経質な自主規制へと傾斜せざるを得ない状況が生まれている。