今回の事態に対し、警視庁は迅速な初動捜査を展開した。異例とも言える速さで逮捕状が請求された背景には、緻密に積み重ねられた証拠の数々が存在する。捜査関係者によると、事件の悪質性と社会的影響の大きさから、警視庁内部でも捜査一課長をはじめとする幹部級が重大案件として強い関心を寄せているという。
容疑者が利用したのは、顧客との間に築かれた強固な「信頼関係」だった。美容師という職務上、顧客の髪や肌に直接触れ、個人的な悩みに耳を傾ける機会は多い。その心理的な距離の近さを利用し、警戒心を解かせた上で計画的に行われた犯行のプロセスは、捜査当局も「極めて悪質」と断じる内容だ。