このエリアの代名詞とも言えるのが「エメラルドの海を見る展望台」だ。標高約200メートルから見下ろす市街地と、その向こうに広がる竹富島や小浜島などの八重山諸島、そしてグラデーションをなすエメラルドグリーンの大海原は言葉を失うほどの美しさだ。
しかし、本当の通が目指すのはここだけではない。少し足を延ばした場所にある「渡り鳥観察所」は、タカ科のサシバを模した独特の建造物が目印の隠れた特等席だ。ここからは太平洋と東シナ海を同時に一望でき、観光客の姿もまばらなため、静寂の中で波音と風の音に耳を澄ますことができる。
さらに「聖紫花の橋」付近から望む夕暮れ時のグラデーションは、写真愛好家の間で静かなブームを呼んでいる。太陽が水平線へと沈み、空が黄金色から深い紫へと移ろい行く瞬間は、まさに筆舌に尽くしがたい世界だ。