歌い手からスタートし、2.5次元アイドルという新たなフォーマットを確立したすとぷり。顔出しを限定しながらも、ライブや握手会では生身の姿を見せるという絶妙な距離感は、ファンの熱狂を増幅させる一方で、メンバーの私生活に対する独占欲や猜疑心を刺激するリスクを常に孕んでいる。
リスナーは彼らに「完璧な王子様」を求めつつも、配信で見せる等身大の人間味に救われている。その繊細なバランスの上に成立している関係だからこそ、女性の存在が示唆された瞬間に生じる失望や怒りは激しいものとなる。ネット発カルチャーにおける推し活のあり方そのものが、すとぷりという巨大な存在を通して常に問い直されているのだ。