多くの消費者が血眼になって店舗を巡った2026年シーズンの展開において、最初の関門となったのが「いつまで買えるのか」という販売スケジュールと「どの店に置いてあるのか」という導入エリアの偏りでした。
ファミリーマートの公式リリースおよび当時の流通データによると、2026年シーズンの本格展開は2026年9月13日から順次スタートしました。終了時期に関しては、原料となる国産サツマイモの収穫量と貯蔵在庫に連動していたため、「2026年春先(3月下旬から4月中旬頃)まで、各店舗の在庫がなくなり次第順次終了」という流動的なスケジュールが組まれていました。寒暖差の残る春先まで継続して焼き上げた店舗もあれば、人気のあまり年明け前の12月時点で一時的に供給が追いつかなくなった店舗もあり、地域や立地によって体感的な販売期間には大きな開きが生じていました。
特に注視すべきは取扱規模の推移です。2019年から一部地域で実証実験を開始し、2026年に約1,030店舗で展開されていた取り扱い規模は、2026年秋のシーズンインに合わせて全国約2,600店舗へと一気に拡大されました。とはいえ、当時のファミリーマートの全国店舗数は約1万6,500店規模であったため、実際に専用オーブンが導入されたのは全体の約15〜16%に過ぎませんでした。
販売地域の詳細としては、首都圏や関西圏などの大都市圏をはじめ、東北から九州まで全国主要エリアに広く配備されたものの、全店配備ではなかったことが「近所のファミマには売っていない」「3軒回ってようやく見つけた」というネット上の探索劇を生み出す直接的な要因となりました。レジ横に黒い専用電気オーブンが設置されているかどうかが、焼き芋取扱店舗を見極める唯一の目印となっていたのです。