では、法律上の結婚を行わずに複数の女性と暮らすことは違法なのだろうか。この問いを現実の形として社会に突きつけたのが、北海道札幌市で複数の女性と同居生活を送る渡部竜太氏だ。ABEMAなどの報道番組に出演した彼は、自身は働かず妻たちの収入で暮らすスタイルを公表し、大きな波紋を呼んだ。
渡部氏のケースは法律婚ではなく、複数の相手と内縁関係を結ぶ事実婚の形態をとっている。戸籍上は無効であっても、当事者の合意に基づく同居そのものは私生活の自由の範囲とされるため、刑罰の対象にはならない。しかし、病気での入院手続きや資産の相続、子どもの共同親権といった面では、法律婚の妻と同等の権利を得ることは到底望めないのが冷徹な現実だ。