北野天満宮前で連日見られる行列の真相は、「京都の一流老舗の味を、日常使いできる価格帯で提供している」という希有な営業スタイルにあります。
母体であるとようけ屋山本は、120年以上の歴史を誇り、京都の有名料亭や寺院にも豆腐を卸し続けてきた実力派の豆腐処です。「職人が丹精込めて作った出来立ての豆腐や湯葉を、気取らず一番おいしい状態で食べてほしい」という創業精神のもと、1992年にオープンしたのがこの飲食スペースでした。
敷居が高いイメージを持たれがちな京都の湯葉や豆腐会席ですが、同店では名物の丼ものや御膳が手頃な価格で提供されています。大豆本来の濃密な甘みと上品な出汁の味わいを一度体験したリピーターと、口コミを聞きつけた国内外の観光客が集中することが、絶え間ない大行列の正体です。