死戦期呼吸といびきの決定的な違い|心停止を見抜くAedと胸骨圧迫の全知識

死戦期呼吸といびきの決定的な違い|心停止を見抜くAedと胸骨圧迫の全知識

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総務省消防庁の救急救助データおよび日本蘇生協議会(JRC)の統計によると、目撃された心原性心停止において、バイスタンダー(居合わせた市民)が適切な胸骨圧迫とAEDを実施した場合、実施しなかった場合に比べて1カ月後生存率および社会復帰率が約2倍以上高くなることが証明されています。

一方で、心停止からの時間経過と救命率の相関は極めてシビアです。心臓が停止して血流が止まると、脳細胞は数分で不可逆的なダメージを受け始めます。

経過時間推定救命率の推移死戦期呼吸の推移現場での必須対応心停止直後〜1分約90〜95%約半数の患者に死戦期呼吸が発生。頻回にあえぐ。意識確認、119番通報、胸骨圧迫の即時開始。3〜4分経過約50%(脳障害リスク急増)呼吸間隔が徐々に伸び、動きが弱々しくなる。AED到着、電極パッド装着と電気ショックの実施。8〜10分経過
(全国救急車平均到着時間)10%未満(救命困難領域)脳幹機能が完全に消失し、死戦期呼吸も完全に停止。救急隊へ引き継ぐまで絶え間なく胸骨圧迫を継続。

心停止の主な原因となる急性心筋梗塞や、それに伴う心室細動(VF)は、前触れなく健康な人を突然襲います。死戦期呼吸は倒れてからおおむね数分〜5分程度で消失します。「あえぎが止まったから落ち着いた」のではなく、「完全に命の灯火が消えかけている」ことを意味しているのです。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。