パルチザンの歴史において、最も劇的な成功を収めたのがバルカン半島での戦いだ。ヨシフ・ブロズ・チトー率いるユーゴスラビア・パルチザンは、連合国の直接的な大規模陸上兵力に頼ることなく、自力で枢軸国の占領地を解放するという歴史的快挙を成し遂げた。
チトーの指導下で結集した多様な民族の志願兵たちは、険しい山岳地帯を拠点に驚異的な運動能力と結束力を発揮。ナチスの精鋭部隊を何度も撃退し、戦後には独立した社会主義国家を樹立する原動力となった。圧倒的な軍事力を誇る大国を相手に、民衆主導の非正規軍が勝利を収めた稀有な事例として、今なお歴史家たちの研究対象となっている。