和葉の恋路における最大のライバルとして立ちはだかるのが、京都の豪商・大岡家の令嬢である大岡紅葉(おおおか もみじ)です。幼少期の勘違いから平次を「未来の旦那様」と呼ぶ紅葉に対し、和葉は真っ向から対抗心を燃やします。
二人のライバル関係が最も鮮烈に描かれたのが、劇場版第21作『から紅の恋歌(ラブレター)』でした。平次への想いを懸けて百人一首(かるた)の公式戦「皐月杯」で戦うことになった和葉は、元クイーン・服部静華(平次の母)の過酷な特訓を受け、驚異的な集中力で決勝まで勝ち上がります。
決勝戦で和葉が得意札としたのが、恋心を秘め続ける切なさを詠んだ名歌「しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」でした。紅葉との激闘を通じて見せた和葉の気迫と一途さは、平次への揺るぎない愛を証明する決定的な出来事となりました。