孤独な闘いを続ける島倉を支えたのは、芸能界の同好であり最大のライバルでもあった美空ひばりだった。苦難の連続だった島倉に対し、美空はときに厳しく、ときに優しく寄り添い、歌手としてのプライドを捨てないよう励まし続けたという。
そうした人間模様の中から生まれたのが、昭和歌謡史に残る大ヒット曲『人生いろいろ』だ。過去の傷や苦労を笑い飛ばすような軽快なメロディと、ドン底を経験した島倉だからこそ歌える深みのある歌詞。この曲の大ヒットによって、彼女は奇跡的な復活を果たし、自らの足で再び立ち上がる勇気を得ることとなった。