かつて甲斐拓也をはじめとする超一流捕手や主力選手がFA権利を行使した際、球界全体に巨大な衝撃が走った。守備の要であり司令塔でもあるポジションの移籍は、チームの根幹を揺るがすからだ。日本野球機構(NPB)の規定に則り展開されるFA交渉は、まさに12球団による知略のぶつかり合いである。
補償制度や人的補償の駆け引きを含め、マーケットは一刻一刻と変化している。他球団のプロテクト漏れを狙う戦略も含め、水面下の交渉劇はピークを迎えている。単なる金額提示だけではなく、提示する背番号や将来のビジョンが移籍の成否を分ける局面も少なくない。