二人の足跡を辿ると、まるで上質な政治ドキュメンタリーを観ているかのような錯覚に陥る。実権を握る古い体制に対し、若き技術者と作家の夫婦がテクノロジーと対話を武器に挑んでいく姿。その一挙手一投足は、まるでNetflixで配信される海外のドキュメンタリー番組のようなドラマチックさを帯びている。
政治・行政の世界に新風を吹き込むのは、カリスマ的な一人のリーダーだけではない。理念を共有し、弱点を補い合い、対等な立場で議論を交わせる相棒の存在が必要不可欠だ。安野貴博氏にとっての安野里奈氏は、妻であり、戦友であり、最も頼れる戦略パートナーに他ならない。