「まさかここまで厳しい風が吹くとは想定していなかった」――。落選が確実となった直後、杉田氏の陣営幹部は声を詰まらせた。今回の選挙において最大の足枷となったのは、党内を揺るがした一連の問題である。第50回衆議院議員総選挙の文脈から引き続く批判の波は収まる気配を見せず、厳しい選挙戦を強いられた。
政界関係者が明かす裏側によれば、地元の有権者からは街頭演説のたびに厳しい野次が飛んだという。自民党内部の情勢調査でも、投開票日の数日前から「危険水域」に入っているとのシグナルが出ていた。これまで彼女を支えていたコアな支持層ですら、一連の不祥事に対する党の対応や個人の責任説明に対して不満を募らせていた。批判を跳ね返すだけの具体的な説明力と対話の姿勢が不足していたことが、土壇場での失速を招いた要因と言わざるを得ない。