尾上寛之の出演作リストを振り返ると、平成から令和にかけての日本のテレビドラマ史を彩る名作がずらりと並びます。特に視聴者の脳裏に刻み込まれている代表的な役柄を取り上げます。
まず挙げられるのが、社会現象となった大ヒットドラマ『ROOKIES(ルーキーズ)』(2008年・TBS系)の今岡忍 役です。ニコガク野球部のムードメーカーであり、金髪に独特のバッティングフォーム、とぼけたユーモアでチームを和ませる今岡のキャラクターは、多くの視聴者に愛されました。
打って変わって、2017年のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』では、茨城の農家の長男・角谷太郎役を好演。米屋の娘・さおり(伊藤沙莉)とのテンポの良い掛け合いは物語の名物となり、朝のお茶の間に温かな笑いを届けました。
そして、彼の底知れぬ演技力がお茶の間を震撼させたのが、2018年の金曜ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)です。週刊誌の記者・宍戸理一役として登場し、連続殺人事件の黒幕として物語の終盤を支配。冷徹な笑みと狂気を含んだ怪演は「宍戸が怖すぎる」「夢に出てきそう」とSNS上を騒然とさせ、名バイプレイヤーとしての評価を決定づけました。