出産や妊活という人生の転機を迎える直前、彼女は表現者として大きな飛躍を遂げていた。映画『福福荘の福ちゃん』での主演である。驚くべきことに、彼女が演じたのは「おっさん」の役だった。
丸刈り頭で冴えない塗装職人になりきったその演技は、単なるコメディの枠を遥かに超えていた。国内外の映画祭で高い評価を獲得し、女優としての才能を世界に見せつけたのだ。芸人としてのプライドと、表現者としての執念。この映画で見せた圧倒的な覚悟があったからこそ、その後の妊活・出産という人生の大きな決断にもブレずに立ち向かえたのかもしれない。